材料編 規格石材
建築に使用される石材は主な物だけでも大理石、御影石、砂岩、石英岩、安山岩などの天然素材と人造大理石、テラゾーなどかなり多い。これらの中でも最近は建築物に合わせたサイズの規格石材が多く使用されるようになってきている。
今回は規格石材の接着施工について説明する。
①石材の種類
| 大理石 | 大理石は石灰岩で出来ており加工性はいいのだが外部には不向き。綺麗に磨かれた表面と特有の模様が人気で室内の壁や床にもよく使用される。 |
|---|---|
| 御影石 | 花崗岩の一種で強度、対磨耗性に優れているため屋内屋外ともによく利用される。 |
| 砂 岩 | 文字どうり砂が固まって出来た石で吸水性が高く、衝撃には弱いという欠点がある。石材の表面の感じが結構好まれ玄関廻りなどに使用されている。 |
| 安山岩 | 代表的なものは鉄平石で、耐久性、耐火性は花崗岩より優れている。割った表面の形が好まれ、店舗の腰壁や床に多く使用されている。 |
| 人造大理石 | 大理石の粉、砕石を樹脂で固めて製造したもの。天然石よりはるかに安価なためよく利用されている。 |
| テラゾー | 大理石や御影石の粉や砕石をセメントで固めたもので、主に内装材として使用されている。表面を研磨したものを、テラゾー と呼び、叩き仕上げにしたものを擬石と呼んで区別している。 |
②壁面の施工
石材の施工は主にアンカーを利用した工法が多く駅のホームなどでよく見かける。最近は材の厚みが薄い物も出回るようになり、壁面との間に空洞が出来るいままでの工法から接着工法が多くなってきている。
接着工法で使用される接着剤はエポキシ樹脂系のものがほとんどである。
下地の不陸が大きい場合は接着剤を点付けにして、アジャストするように下から上へ張り上げていく。
床との取り合いにはスペーサーを置き固定する。目地を設ける場合は目地部にスペーサーを置き準じ積み上げていく。
特に注意が必要なのは石材の段違いである。さしがねや定規を使い段違いを修正しながら、くさびと面押えで調整する。
1回の作業では約2mの高さまでとする。(石材の自重により落下、はらみなどを避けるため)
目地は御影石の場合約3mm、大理石はねむり目地が多い。3~4mスパン毎に伸縮目地を設ける。
他の材料との取り合い部は伸縮目地を入れる。目地材は変成シリコーン系を使用する。(通常のシリコーンでは後で汚れが目立つ場合がある。)
③床面の施工
床面の施工は湿式下地の場合はセメント系の接着剤を推奨する。基本的には舗石の施工と同じである。
バサモルタルを下地に30~50mmほど敷く。
石材とモルタルとの間に隙間が出来ないように均一にならし、石材を置いてゴムハンマーで叩きながら仕上がり面を調整する。
石材を取り除き、石材に貼り付け用セメント系接着剤を付け再度ゴムハンマーで叩きながら仕上がり面を調整する。
床面がボード類の場合は床組みをしっかり行ない、施工後のたわみが出ないようにする。
☆ポイント1・・・接着剤は高粘度のものを使用する。
☆ポイント2・・・石材によっては変色する場合がある(特に天然大理石)。予め使用する接着剤で汚染しみが出ないことを確認する。
☆ポイント3・・・1回の施工では高く積み上げない。石材によっては直角が充分でない場合もある。









