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接着剤の選定
接着剤を使用して施工する場合意外と多いのが接着剤の選択ミスによる不具合である。 最も多いのが商品名で選択するパターンで新しい商品が次から次へ生まれる昨今では とても覚えきれない。下地材と被着材も同様であり、その組み合わせで考えるといくら 知識があっても分からなくなってしまう。 分かり易くてミスが少ない選択のポイントは材料を分類して覚える事である。
また、チェックするポイントを明確にし、目的に合った接着剤の機能を選択する必要がある。
以下に接着剤を選択する場合のポイントをあげる。
1.接着剤の種類
接着剤の種類は分類方法によって色々分かれるが、施工という面からみると硬化機構による分類が最も分かりやすい。
- 1) 乾燥硬化型接着剤
- 文字どうり接着剤の中の溶媒が空気中に飛散乾燥して硬化するものである。○○樹脂系溶剤形接着剤、○○樹脂系エマルション形接着剤、ラテックス形接着剤などというのは全てここに分類される。極めて簡単な事で非吸水性材料どうしをこのタイプの接着剤で接着しようとすると、溶媒の飛散が大幅に遅れるため硬化するまでに時間がかかる。
- 鉄板と鉄板を酢酸ビニル樹脂系溶剤形接着剤で張りつけた場合、1週間たっても硬化しないという状況となる。含水率の高いコンクリート(モルタル)にフリーアクセスフロアの支持脚を張りつける場合も同様のことがいえる。
少なくとも下地か被着材のどちらかが吸水性材料である必要がある。 - 2) 化学反応型接着剤
- 多くは主剤と硬化剤の二液に分かれており、その二液を規定量混ぜ合わせることにより化学反応が始まり、硬化するタイプである。エポキシ樹脂系接着剤、二液のウレタン樹脂系接着剤などが該当するが、下地及び被着材共に非吸水材料であっても問題はない。
鉄板とアルミ板、ガラスとプラスチックスなどの接着にはこのタイプの接着剤が向いている。
瞬間接着剤、シリコーンシーラントのように空気中の水分と反応して硬化するタイプもあり、これらの場合は大きな面積を施工する時には注意が必要である。
床施工で使用されるエポキシ樹脂系溶剤形接着剤などは化学反応型であるが、施工性を重視して床施工に合うようになっており、溶剤の飛散も考慮する必要がある。 - 3) 粘着形接着剤
- 粘着形接着剤の代表的な物はゴム系接着剤である。多くは両面に塗布し、溶剤を充分飛散させた後叩くようにして張り合わせる。タイヤのチューブ補修と同じ要領である。ゴム系接着剤は硬化皮膜も柔らかく被着体及び下地材も柔らかい場合によく利用される。分かりやすく言えば柔らかい材質の物を張り合わせる場合は硬化皮膜も柔らかい物を使用し、硬い物どうしを張り合わせるには硬化皮膜の硬い物が適する。
粘着形接着剤は耐クリープ性に乏しい物が多いため、そのような用途への使用は避けるのがよい。
2.施工上の注意
- 1) 仕上材
- 仕上材にはいろいろな種類があるが、特に注意する点を列記する。
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- 吸水性の有無・・・吸水性材料、非吸水性材料
- 材料のクセを知る。・・・巻クセ、反り、熱膨張、収縮、狂い、目違い、アバレ等
- 材質を知る。・・・材料によっては接着性の悪いものもある。例・・鉛、ポリエチレン、テフロン等。
- 接着面の材質、形状・・・凹凸、乾燥度合、可塑剤の移行性、サイズ、加工性等
- 2) 下地
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- 含水率・・・材令、軽量骨材の有無(接着施工には8%未満が適する)
- 表面強度・・・レイタンスの有無、仕上状態(きずり、金ゴテ仕上、木ゴテ仕上)
- 下地組・・・流し組、格子組、ピッチ、釘(ビス)止め間隔、ビス山、剛性
- 表面の清掃・・・ゴミ、ほこり、油等の除去
- 3) 施工条件
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- 施工時の環境・・・温度・湿度、通風、換気、シート養生の有無、他の職種の有無
- 施工部位はどこか・・・内装、外装、床、壁、天井等
- 施工場所における条件(性能)は何か・・・湿潤面、油面等
- 施工時の条件は何か・・・接着剤の塗布方法、塗布量、張り付け可能時間、放置時間、養生方法等
- 設計時の条件・・・伸縮目地の有無
- 4) 施工後の条件
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- 施工後の求める性能は何か・・・耐水性、耐候性、耐薬品性、耐熱性、耐寒性等
- 施工後に掛かる条件は何か・・・耐クリープ性、耐衝撃性、強歩行、荷車の通行等









