新時代への挑戦 社会との共生
経済の繁栄を謳歌してきた日本も、いわゆる「バブル崩壊」以降は社会のあらゆる面が根底から見直しを迫られている。当社も平成15年の売上がピ-ク時の70%を割り込む厳しい状況におかれている。幸い健全経営をモット-として本業に邁進してきたので負の遺産が少なく、創業以来「赤字」を出すことなく推移できとことは誇りとしたい。
そのような中、1990年代より環境、安全、資源有効活用、がキ-ワ-ドとなり、企業活動も地域社会、地球に優しい物づくりを優先しなければならなくなった。このような企業環境の変化に、当社は敏感に反応してきた。 そののひとつが環境保全型接着剤への取り組みである。産・官・学の研究団体である健康住宅研究会への参画、また日本接着剤工業会の「環境安全研究会」等にも積極的に取り組み、業界の先駆けとしてグロ-バルグリ-ン製品(G・Gマ-ク)を品揃えして市場へ送り出した。 さらに産業廃棄物削減の一つとして包装容器の改善を積極的に進め、建築現場における廃棄物を減量するためエコパックを拡大、その他環境汚染問題としてダイオキシン、環境ホルモンについても研究を続けている。
生産においてはウレタン系・変性シリコ-ン系接着剤増産するため、平成10年反応型生産工場を増設し、床用ウレタン系接着剤、壁用弾性接着剤等に力点をおいて市場対応につとめています。 また一方では平成9年には業界に先駆けISO9002を取得、その後平成11年ISO9001を取得し取引先への信頼を強固にした。さらに平成9年には接着剤にこだわらない事業展開を模索して社長自ら室長となり新事業開発室を立ち上げ展開中である。
接合の一方の柱であるテック事業では、平成10年に大垣に新工場が完成、平成13年には関連会社の「タイルメントタイランド」においてもタイのサラブリに新工場が稼動を始め、その後平成14年6月には大垣工場に隣接してフアインカバ-の自社生産工場が稼動したのを始め、市場対応へのバックアップ体制が整ってきた。このように着々と基盤整備と体制つくりを進めると同時に、早くから取り組んできた事務処理のコンピユ-タ-化を一段と加速、情報化時代に合わせ社内I.T化推進するため、新システム(WebEDIシステム・Essbasesシステム・生産管理システム)を導入され、本社と全国支店、営業所、工場、関係会社、がオンランで結ばれた。社内業務は報告、事務処理、稟議決済まで一切のコンピュ-タ-処理が可能となった。
品質基本方針である「お客様の信頼に応える製品を生み出す企業作り」をめざし、全社一丸になって取り組む体制が整った。
- 第1回
- タイルメント誕生
- 第2回
- 社内誌誕生
- 第3回
- 名古屋工場完成
- 第4回
- 技術研究所完成
- 第5回
- 大垣工場完成
- 第6回
- 大垣工場に集約・増強
- 第7回
- お稲荷さん
- 第8回
- 新しい波を乗り越えて
- 第9回
- 新時代への挑戦 社会との共生
- 第10回
- ISOへの取組み
- 第11回
- コンピュータ への取組み
- 第12回
- 年表
